氏名 |
工藤 大輔 |
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役職 | 消化器外科科長 |
卒業年 | 平成11年 |
卒業大学 | 弘前大学 |
得意分野 | 肝胆膵系疾患 |
資格など |
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当院では2019年4月に消化器外科が発足し、これまで3年にわたって、消化器内科とともに地域の消化器診療を担ってきました。当センターは、内科と外科がこれまで以上に連携を深めて、合理的で効果的な医療を患者様へ提供することを目指して設立されました。
従来、診断は内科、治療は外科が担当することがほとんどでしたが、医学の進歩と医療機器の開発により、その境界線は徐々に意味をなさなくなってきています。早期がんに対する内視鏡治療はその好例と言えるでしょう。2021年に当医療圏域内の医療機関で消化器疾患に対して全身麻酔手術を受けられた450名の患者様のうち、およそ96%は当院で治療が行われています。この中には、手術中に内科医が内視鏡検査を行いながら、外科医が切除を進める合同手術も含まれています。
進行がんの場合でも、内科と外科が協働して手術と抗がん剤とを組み合わせて治療を行うことにより、根治手術を行う機会を増やしています。10年前までは治すことが難しいとされていた病状が、現在では必ずしもそうではなくなりつつあります。
当センターは、がんだけでなく、胆石や潰瘍、虫垂炎や腸閉塞などの救急疾患にも幅広く対応します。以前は緊急手術が行われていた疾患でも、現在では超音波や内視鏡、透視検査を駆使した治療により原因を緩和して、時間をおいてから身体に負担の少ない腹腔鏡治療を行っています。
つがる総合病院消化器センターは「おなかの病気」に総合的に対応します。「なに科にかがればいんだが分がね」というかたが、内科・外科どちらを受診しても、協力して診療していますので安心していらして下さい。
令和4年4月1日
つがる総合病院消化器センター長 工藤 大輔