平成30年4月から院長に就任しました。青森県内6つの二次医療圏のひとつである西北五地域保健医療圏は、医師数も少なく、また面積も広いのが特徴的ですが、5つの自治体病院すなわち西北中央病院、つがる成人病センター、かなぎ病院、鰺ヶ沢病院、鶴田病院の機能再編成を行いました。
大きな特徴は広域連合化及び地方公営企業法の全部適用と電子カルテの共有化です。5つの医療機関を広域連合化し、中核病院として五所川原市内につがる総合病院を新しく建設し、他はサテライト医療機関としました。つがる成人病センター、鶴田病院は五所川原市に近いということで無床とし、原則救急車は受けないこととしました。かなぎ病院、鰺ヶ沢病院は地理的な事情から病床を残し、救急車も含め、自らで完結できる病気は受けることとしました。
平成26年4月にスタートしてから4年が経過しました。電子カルテの共有化により、画像はもちろん採血データやカルテ記事も共有ができ、情報のネットワーク化により、患者さんの紹介・逆紹介も円滑になりました。
一方、つがる総合病院の救急に関しては、救急車による搬送受入件数が年間3,000台を超えるようになり、青森県内では、八戸市立市民病院、青森県立中央病院に次いで3番目に多く、各診療科の医師が対応する体制となっているため、医師の負担軽減に対しても改善する必要があると考えております。
第一歩として、日曜日の午前の救急外来の患者さんに関しては、開業医の医師と連携することで当院内での診療のサポートをしていただいております。将来的には当地域にも休日夜間診療所を設置することを目標としています。
救急医療だけではなく、日常の診察においても医師数は微増となりましたが、まだ医師不足の診療科もあり、様々な努力により医師の人数について増やしていく所存です。
地域住民の皆様には、御不満な点も多くあることと思いますが、少しずつ改善に向け努力して参りますので御理解、御協力をお願いいたします。
院長 岩村秀輝