診療画像情報部は放射線を用いた様々な検査を行い、診療に役立つ画像を提供している部門です。現在は17名の診療放射線技師を中心に看護師・事務員で構成されています。スタッフには第1種放射線取扱主任者4名、マンモグラフィ撮影認定放射線技師が3名おり、諸研究会にも積極的に参加する等、より安全に、安心して検査を受けていただけるように日々努力しています。
一般撮影は胸部をはじめ、腹部や全身の骨などの撮影を行う、1日の依頼数が最も多い検査です。装置にはFPDを採用しており、IPを用いた場合に比べ1検査にかかる時間が大幅に短縮され、よりスムーズな検査が可能となりました。また、平成26年度からは歯科X線写真の撮影も取り扱っています。
X線透視検査では、健康診断で行われる胃のバリウム検査に代表される消化器系や、整形領域を対象とし、必要に応じて治療を行います。
CT検査は360°方向からX線を照射し、人体を輪切りにした形の画像(断層像)を作成します。造影剤を用いる造影検査では、画像のコントラストが明瞭になり、血管の走行・臓器や腫瘤の状態等がより詳細に観察できます。また、収集したデータから3D画像を作成することで、全体像が把握しやすくなります。
320列 | 128列 |
MRI検査はX線ではなく強い磁気を使用し、体内の水分を利用して断層像を得る検査です。骨の影響が少なく、頭部などの骨が多い部位の情報が見やすい他、臓器間のコントラストが良いため、CTに比べて筋肉や実質臓器の情報がわかりやすいのが特徴です。
3.0T | 1.5T |
血管内に挿入した細い管から造影剤を流し、X線透視で血管の状態を確認する検査です。主に心臓の血管に用いられますが、場合によっては首や足の血管にも用います。また、必要に応じて血管の拡張やステント留置など、血管を広げる治療も行います。
アンギオグラフィ(CBCT可能) | 心臓カテーテル |
核医学検査では、まず放射線同位元素(RI)を体内へ投与します。RIは骨や特定の臓器に集積するため、そこから発生する放射線を収集し、画像にします。CTやMRIのように臓器の形をはっきりと写し出すことはできませんが、臓器の働きや悪性腫瘍等の診断に有用です。
SPECT |
マンモグラフィは専用の装置で乳房を広く薄く引き延ばすように圧迫し、乳腺等の組織の重なりをなるべく避けながら撮影する検査です。腫瘍の有無や大きさ、形、石灰化の有無などがわかり、乳がんの早期発見に有用です。現在、当検査はすべて女性技師が担当しています。
トモシンセシス機能搭載 |
腰部に2種の異なるX線を照射し、骨と軟部組織の吸収率の差により骨密度を測定します。骨密度の減少を早期発見し、骨粗鬆症の診断に有用です。
救急で対応が必要な場合や、病室での撮影を行う場合に用いる移動用の一般撮影装置です。一般撮影と同じくFPDを採用しているため、その場ですぐ画像を確認できるようになり、スムーズな画像提供ができるようになりました。